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海がきこえる

同窓会に参加するために東京から高知へ向かう飛行機のなかで杜崎拓は高校時代を回想する。
思い起こすのはクラスメートの武藤里伽子と親友 松野豊との事だった。

高2の夏に東京から高知へ転校して来た里伽子。彼女は美人で勉強もスポーツも抜群。高知では進学校である高校でもトップクラスだった。

しかし、そんな彼女へのやっかみとクラスメートに馴染もうとせず、目立つだけに女子からは反感を買い、男子からは敬遠され、クラスでは浮いた存在となっていた。

そんな里伽子に松野は何かと親切に接していた。彼は里伽子に心を寄せていたのだ。

里伽子が高知に引っ越して来たのは両親の離婚が理由であった。高知に馴染めず東京に戻りたいと思う彼女は、拓をも巻き込んで父親に会いに行こうとするが。。。

ほのかな恋心、友情がテーマの『月刊アニメージュ』に連載された氷室冴子の青春小説が原作。
心理描写や微妙な感情表現がポイントとなるため当初、ジブリ若手制作者集団のスタッフ間でもアニメ作品に向いていないのではないか?と議論されたらしい。

高知の街を徹底したロケハンを行いアニメで再現したこの作品は、高知の街の空気や雰囲気をとてもよく再現し、今から思えば何気ない青春時代の出来事を素晴らしく上手く表現している。
アクションやスポーツものではないアニメ作品として新境地を開いた作品だと思う。

10年後にDVD化されるにあたり、当時のスタッフが高知の街をもう一度訪れるのだが、街は、ほとんど10年前のままだったらしい。

1993年5月5日に日本テレビ系列で放映されたテレビアニメであるが後に劇場公開された作品。

ちなみに宮崎駿は、出来上がったこの作品について、自分だったらこうする。という意見を持ったらしく、「耳をすませば」を手がける事に影響を与えたと言われている。

おススメB級度:★★★★☆ おススメGOOD度:★★★★★

海がきこえる [DVD]
近藤勝也
B00005R5J7

◆作品データ
1993年 出演:飛田展男、坂本洋子、関俊彦  監督:望月智充

◆あらすじ
高知県土佐で青春時代を過ごした青年・拓が、帰省する飛行機の中で高校時代を回想していく。そのなかには、両親の離婚のため東京から引っ越してきた、成績・運動ともに優秀でありながらも、誰にも心を開こうとしない少女・里伽子の存在があった…。

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