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原作を読むとわかるのだが、京極夏彦の原作に忠実に演出された作品。
「怪」シリーズは、必殺仕置人風だったけれど(これも好きなのだが)京極作品を忠実に描くと、こうなるのであろうと思う。しかし、リアルな人間模様が痛々しい。
ストーリーは、切ないラブストーリー。しかも、これは「四谷怪談」をモチーフにしている。今までに無い新解釈で作品作りをしていることに驚かされる。
醜いとされる「お岩」(小雪)を醜い美しさにし、その夫である伊右衛門(唐沢寿明)は、純愛を貫くというお話しからしてすごい解釈だと思う。
醜く顔がただれた、お岩の男勝りの性格とぶっきらぼうで自分の気持ちを上手く表現できない男 伊右衛門のすれ違い。よくある男と女の物語。
だが、時代は江戸。権力を傘にこれどもかと嫉妬深い上司 伊東(椎名桔平)が裏で糸を引き、二人は引き裂かれる。お岩は伊右衛門のために身を引き、伊右衛門はお岩に嫌われたと思う。
始めは、真っ暗な画面で話が進むので、よく理解できなかった感じではあったが、当時の時代背景を考えると夜の設定は確かに本当に真っ暗だったのだと思う。むしろTVの時代劇のように部屋も外も夜でもいつも明るいという方が不自然なのかもしれない。(毎晩月夜ということも無いだろうし)
また、暗闇の中で進むのだけれど、色々付せんがあるので、気にせずにひとつの演出つとして楽しみたい。
こんなに美しい、お岩を描いた原作者と監督に拍手を送りたい映画である。
※怪談は、本来こういった人間模様を権力を恐れて(自然に恐れて)描いたものではなかっただろうか?京極作品はそれを感じさせる。
また、人間の心に潜む闇の部分が引き起こす行動が一番恐ろしい事を改めて実感させられる作品。
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◆あらすじ
「四谷怪談」を独自の解釈で甦らせた京極夏彦の同名小説を蜷川幸雄が映画化。唐沢寿明、小雪を主演に、狂気と情念に満ちた世界を描く異色作。浪人に身をやつす境野伊右衛門は、病のために片側の顔が崩れた娘・民谷岩と縁合って夫婦となるが…。
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自己基準で「外角ぎりぎりOK」なB級映画を紹介。むしろ個性的な映画として、そのアグレッシブな姿勢に拍手を送りたいものですね。 |
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懐古主義ではないのですが、いつの時代でも人間は変わらないものですね。懐かしい風景や出来事。今見ると新鮮な昭和の映画を紹介。 |

見方によってはギリギリに映画。人によっては映画と言えない!何で見たんだろう。何で選んでしまったんだろう。でも、色々あっていいのだ。 |
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嗤う伊右衛門 京極 夏彦

映画の原作書籍。斬新な解釈を施して現代に蘇らせた「四谷怪談」。4世鶴屋南北の最高傑作とされる『東海道四谷怪談』。南北版の登場人物に、自身の著作『巷説百物語』の主人公又市をからませながら、伊右衛門とお岩が繰り広げる凄惨な怪談話を、悲恋の物語へと昇華させている。第25回泉鏡花文学賞受賞作品。
京極夏彦 巷説百物語 DVD-BOX ディレクターズ
エディション 京極夏彦 中尾隆聖 小林沙苗 若本規夫

京極夏彦の原作を映像化した本格怪談アニメ。「百物語」を開版しようと諸国をめぐる山岡百介は、妖怪たちを操って人間の業を裁く謎の一味と出会う。第1話「小豆洗い」から第13話「死神或いは七人みさき」までの全13話を収録している。
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